浄土真宗 十方会
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会員より


            むつかしい裁判員制度

 
 ここ数年大変悲しい事故、犯罪が多くなったように思います。
飲酒運転に対する処罰が厳しくなり、飲酒運転は減少したようですが、当て逃げが逆に増えているようです。
酔いを覚ましてから出頭しよう考え、一旦その場から逃げる、また厳しい処罰を恐れて逃げる事を考えるようです。
 最近は殺人事件も多くなり、その内容が自己中心的な思いからの犯罪が多く、またその手口も残忍な傾向になっているようです。
全く恐ろしい世の中ではありませんか。
 何故このように簡単に殺人を考えてしまう人が多くなったのでしょう?
昔から尊属殺人は極刑だよと教えれました。
尊属殺人とは、自己または配偶者の直系尊属を殺すこと。
刑法上、一般の殺人罪とは別に、尊属殺人罪として見定さていたが、1973年(昭和48)最高裁判所により違憲とされ、95年(平成7)刑法改正により削除される。
 明治時代、日本は近代国家を目指して歩み始め、封建制度から法治国家となり、国民と法律よって国を動かし、考える国となりましたが、ルール違反に対しての処罰を決めることになったようです。
処罰を基にしたものの中に仏教の経典に示されている
唯除五逆 誹謗正法
という言葉があります。
仏様はすべての人々を救われることを願っておられますが、唯正法(仏の教え)を誹謗(中傷、悪口)する者、五逆を行うものは仏の救いに遇えないとあります。
五逆とは
 1) 父を殺すもの
 2) 母を殺すもの
 3) 阿羅漢(悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えている人)を
    殺す者
 4) 教団(仏の教えを伝える組織、集団)の中傷、悪口、妨害する者
 5) 仏様の身体から血を流させる者
以上の五つの罪を犯す者については仏の救いに遇う事はできないと言われています。
尊属殺人は極刑に処すと言われていたのは、自分を生み育ててくださった恩ある人への仇で返す行為として、親殺しに対する罰を厳しくしたものと言えるでしょう。
しかし人が人を裁くむつかしさ等を考えて改正、削除されました。
 現在では身勝手な理由で親を殺す事件が後を絶たないようです。
 これから裁判員制度が始まりますが、判断の基準が分らない人々が、また裁判の知識の無い民間の人々が充分に勉強しないで人を裁く裁判に関わる事になる裁判員制度には無理があるように思われます。
皆さんどう思われますでしょうか。